コシヌケダイバー

やりたい事も好きな事も特にないと思ってしまう。飽きっぽくて天邪鬼な日常の振り返りメモ的雑記です

本人と呼ばる存在vs事務所の人と呼ばれる僕

「変えられない事を変えようとする事ほど無駄なことは無い」あるいは「他人は変えられないのだから、自分が変わるしかない」

よく聞くその類いの言葉を、今は指針にしようと(いやそれは言い過ぎか)思うほど、現状に悩み悩んでいる。単純に抱えるのは人間関係だ。

「他人は変えられないから、気まずくなった人とは必要最低限のコミュニケーションだけ取ればいいか」という最適解を、二つ返事で実行できる程の強さは僕にはなかった。

よくある社会人の悩みランキング上位の、よくある人間が抱える悩みだけれど、いざ自分が抱えてみるとキツイもんですね。

かれこれ問題勃発からはや半年が過ぎた。去年の後半は本当にキツかった。

30代後半にもなって社会の中を生きていると、嫌みは言われる事はあるし、相手のフィルターの中に「自分は入っていない」と感じる事は多々ある、しかし、それらは生きていく中で知らず知らずのうちに耐性が出来ていた。

しかしだ、エンタメ業界のあるあるなのかもしれないが「本人」と隠語で呼ばれる主人公を日々サポートしていく「事務所の人」との間。

つまりはいわば「側近(僕)」と「本人」の間で、

「◯◯さん(僕)とは合わないんだよね」

なんて書かれたLINEを、身近な人から見せられた時の衝撃ったら無かった。

その原因は本人が起こしたトラブルが発端だった。その解決策に対して社をあげて考えた結果「本人を正せるのは君しかいない。本人には厳しい言葉になるが反省してもらおう。それを伝えるのは君だ」という事になった。

僕はやるしかないと思ったし、会社に信頼されてるとも思った。本人と今後強固な信頼関係を結ぶ良い機会になるとも思った。

しかし、そう甘くは無かった。

スポットライトを浴びて、沢山の人達からワーキャー言われる人が「側近から(しかも自分より下に見ている人間)の意見に耳を傾け、過ちを認め、反省する」ことなんてないのだ。

その結果、関係は一触即発ムードになり、今や冷戦状態。しまいには「周りに◯◯(僕)を辞めさせて欲しい」と言い出す始末だ。

人生で初めての「頭が真っ白になる」という体験が「超絶べっぴんな彼女に振られた」とか「気付いたらお金が3億円程入った」とか、アンビリーバボー体験ではなく、

単なる「僕に対する明らかな人格否定」だった時はそれはそれは落ち込んだ。

モヤモヤ考え続け「夜も寝れない体験」という事を「大好きな女優さんが隣で寝ているけど、どうしよう」「自分のフェチズムを全て満たした美女が隣で僕からの誘いを待っている」といった甘美なものではなく、

単なる「なんでこんな風になってしまったんだろう。いや待てよ、俺だってアイツが嫌いだ。いやでも、こうなったのは原因があるわけだし」という堂々巡りをしながら眠れない夜を過ごすとは夢にも思わなかった。まぁ寝てないから夢は見れないんですけどね。

また追い討ちをかけるかのように、30代後半にもなってこんな事で悩んでいるのかよ俺は、という自己嫌悪にも陥った。

解決策はわからない。
現状を知ってる数少ない人達は言う、

「(本人)は典型的な勘違い野郎だ。だから君はその職場を離れた方がいい。頑張るだけ無駄だよ」と。

一方で会社の人達はいう、

「(本人)を扱えるのは君しかいない。大変だと思うが出来ることだけやってくれればいい。雪解けを待とう」と。

奥さんは言う、

「そんなクソなやつの近くにいたら、変なモノが付いて運気も吸い取られちゃうよ。家のことは気にせず辞めちゃえ!」と。(本当にありがとう)

そんな風に、

色々な意見をもらい。
色々考えている。
まだ答えは出せていない。


初めて自分から「辞めます」という時が訪れるのか、この状態が雪解けするのかはわからない。

でも、どちらにせよ、それは自分次第だと思う。他人は変えられないのだから、自分が変わるしか無いのだから。

いつかの未来でこのブログを読み返した時、「いやーあんな事あったなぁ、あの時はちょー辛かったなー!まぁ、あれがあって今があるよな」とキンキンに冷えたビールを飲みながら笑い飛ばせる日が来ていて欲しいと、今は切に願う。